コンセントWiFi、コンセントに挿すだけで使えるWiFiってどんなもの?

電気のコンセントに挿すだけで、自宅でWiFiが使えるようになれば良いですよね。

「近い将来そうなる」ということではなく、現状でも「コンセントWiFi」とも言われる、
コンセントに挿すだけで使えるWiFiがあるんです。

ではコンセントに挿すだけで使えるコンセントWiFiについて、詳しく紹介していきましょう。

3種類のコンセントWiFi

コンセントWiFiと言われるものは主に
 ・ホームルータータイプのポケットWiFi
 ・コンセント直挿し型のWiFiルーター(無線LANルーター)
 ・電力線を使うPCL
の3種類があります。

いずれも「コンセントに挿すだけで使えるWiFi」ではありますが、
そのシステムや内容は全く違います。

3つの違いを簡単に説明すると、「ホームルータータイプのポケットWiFi」は回線契約が
セットになっているので文字通りコンセントに挿すだけで使えるWiFiです。

「コンセント直挿し型のWiFiルーター」は、光回線などをWiFi化するための
WiFiルーターやWiFiの電波が届く範囲を広める中継器のことですね。

最後の「PCL」はLANケーブルの代わりに自宅の電力線を使って通信するための
もので、コンセントに挿すだけで使えるWiFiと言うよりはコンセントそのものが
WiFiルーターの役割を果たしているといった感じです。

簡単な説明だけでは分かりにくいので、
それぞれのコンセントWiFiについて詳しく見ていきましょう。

ホームルータータイプのポケットWiFi

ホームルータータイプのポケットWiFiは、コンセントに挿すだけで使えるWiFiや
コンセントWiFi、さらには「置くだけWiFi」なんて言われ方をすることもあります。

主なものとして
 ・WiMAXのホームルーター端末
 ・ソフトバンクのSoftBankAir
 ・auのスマートポート
などがホームルータータイプのポケットWiFiに当たります。

ホームルータータイプのポケットWiFiは、
基本的にWiMAXやソフトバンクなどで回線契約をすることで使えるものです。

なので別途回線契約が必要無く、
文字通りコンセントに挿すだけで使えるWiFiなんですね。

個人で利用できるホームルータータイプのポケットWiFiは実質2種類

個人でコンセントに挿すだけで使えるWiFiであるホームルータータイプの
ポケットWiFiを利用する場合は、実質的にWiMAXかソフトバンクの2択となります。

ドコモの「ドコモおくだけWi-Fi」は、
お店などで公衆WiFiを使えるようにするためのサービスです。

なので法人や個人事業主などが利用するサービスとなっており、
個人でドコモおくだけWi-Fiを利用することはできません。

またauの「スマートポート」は、回線・端末ともにWiMAXのものを使っています。
(auとWiMAXの回線事業者UQWiMAXは同じKDDIグループ)

ですからau独自のサービスというよりは、
auを通してWiMAXのサービスを利用しているだけなんですね。

ということで、個人で利用できるコンセントWiFiはWiMAXと
ソフトバンクのSoftBankAirの実質2択というわけです。

WiMAXやソフトバンクのコンセントWiFiのサービス内容は?

コンセントWiFiを個人で利用する場合はWiMAXかソフトバンクの2択ですが、
それぞれのサービス内容を簡単に紹介しておきます。

まず何と言っても気になるのは「料金」ですが、
ソフトバンクのSoftbankAirは通信量無制限で
 ・端末を購入・・・月額4,880円
 ・端末をレンタル・・・月額5,370円
となります。(各種割引は除く)

対するWiMAXの料金は、こちらも通信量無制限で月額3,880円です。
(UQWiMAXの場合)

単純に料金だけを比較すると、同じ通信量無制限でWiMAXの方が
月1,000円以上安いですから、WiMAXの方がお得ということになりますね。

WiMAXでは端末代が発生する可能性も

同じコンセントに挿すだけで使えるWiFiでも料金はSoftbankAirよりWiMAXの方が
安いんですが、WiMAXでは端末代が発生する可能性があります。

SoftbankAirで端末を購入する場合、端末代を分割で払うことになるものの、
端末代相当分の割引が受けられるので実質的に端末代は無料となります。
(端末をレンタルする場合はレンタル料がかかる)

ところがWiMAXではプロバイダによって端末代の扱いが違っており、
UQWiMAXなど一部のプロバイダでは15,000円程度の端末代が発生します。

端末代が発生しないプロバイダもあるんですが、
端末代が発生しないプロバイダでは3年目以降の料金が端末代が発生する
プロバイダよりも月数百円ほど高くなるんですね。

ですから端末代が発生しないプロバイダの方がお得とは一概に言えず、
4年5年と長期に渡ってコンセントWiFiを利用するなら端末代が発生する
プロバイダの方がお得だったりします。

WiMAXもSoftbankAirもスマホとのセット割が利用できる

WiMAXでもSoftbankAirでも、スマホとのセット割が利用できるようになっています。

SoftbankAirは、
ソフトバンクスマホかワイモバイルスマホを一緒に使うことでセット割が適用されます。

ソフトバンクスマホでもワイモバイルスマホでも月最大1,000円の割引で、
10回線まで割引が受けられます。

家族のスマホをソフトバンクかワイモバイルで統一しておけば、SoftbankAirを一緒に
使うことで月4,000円5,000円の割引を受けることもできるわけです。

WiMAXの回線事業者であるUQWiMAXがKDDIグループということで、
WiMAXとauスマホを一緒に使うとセット割が受けられます。

こちらも月最大1,000円の割引が受けられますが、WiMAXとauスマホとのセット割は
基本的に1回線のみの適用となっています。
(同一名義でないとダメ)

契約期間はWiMAXは2年もしくは3年、SoftbankAirは実質4年!?

WiMAX・SoftbankAirともに契約期間の縛りがあり
 ・WiMAX・・・2年もしくは3年
 ・SoftbankAir・・・2年
となっています。

WiMAXはプロバイダによって契約期間が違い、UQWiMAXは2年ですが、
他のプロバイダでは3年契約を基本としているところも少なくありません。

SoftbankAirは2年契約なんですが、
端末を購入する場合は利用開始から4年間は解約がしにくくなります。

SoftbankAirの契約期間は2年で、
端末代の分割払いは36回(36か月)と契約期間と分割払いの期間にズレがあります。

そのため違約金も端末代の精算も無しにSoftbankAirを解約しようと思ったら、
最低4年は使わないといけなくなるわけです。

だからと言って端末をレンタルにするとレンタル料が必要な分料金が
高くなってしまうので、SoftbankAirを利用する場合はこの辺りに注意が必要なんですね。

通信速度はWiMAXが上?

WiMAXのホームルータータイプのポケットWiFiとSoftbankAirはいずれも
コンセントWiFiですが、通信速度はWiMAXの方が速い可能性が高いです。

WiMAXのホームルーターの最大通信速度は
 ・L01/L01s、HOME01、HOME02・・・440Mbps
 ・L02・・・1Gbps
で、SoftbankAir(ターミナル4)の最大通信速度は962Mbpsとなっています。

WiMAXの最新機種であるL02とSoftbankAirの最大通信速度を比べると、
若干ですがWiMAXのL02の方が速いんですね。

また「みんなのネット回線速度」(https://minsoku.net/)というサイトで実測値を
調べてみると、WiMAXは
 ・L01/L01s・・・約30Mbps
 ・HOME01・・・約30Mbps
 ・HOME02・・・約41Mbps
 ・L02・・・約48Mbps
で、SoftbankAirは約29Mbpsです。

L01/L01sやHOME01という少し古い機種だとほぼ同じぐらいの実測値ですが、
HOME02やL02といった新しい機種だとWiMAXの方が実測値でも上回っています。

利用する地域や建物など条件によって実測値は変わるものの、
WiMAXの方が通信速度が速い可能性が高いんですね。

SoftbankAirよりWiMAXの方が繋がりやすい!?

通信速度ではWiMAXに軍配が上がりましたが、繋がりやすさではさすがにSoftbankAirが上だと思いますよね。

しかし繋がりやすさもWiMAXの方が上の可能性が高いです。

WiMAXは「WiMAX2+」という回線を使いますが、SoftbankAirはソフトバンクの
LTE回線ではなく「AXGP」という独自の回線を使っています。

ソフトバンク公式サイトのエリアマップだと分かりにくいですが、
ワイモバイル公式サイトのエリアマップを見るとAXGPの対応エリアがよく分かります。

「アドバンスモード対応エリア」がAXGPの通信エリアで、
現状では都市部と都市間を繋ぐ街道沿いぐらいでしか繋がらないんですね。

WiMAXも大手携帯キャリアのLTE回線に比べると対応エリアが狭いんですが、
AXPGよりは広いエリアで繋がります。

ですからコンセントWiFiとしてWiMAXはほぼ日本全国で使えますが、
SoftbankAirは使えるエリアがかなり限られてしまいます。

コンセントWiFiとして使うならWiMAX

コンセントに挿すだけで使えるWiFiを利用したいのであれば、
SoftbankAirよりWiMAXを選んだ方が良いです。

スマホとのセット割と契約期間の縛りについてはSoftbankAirの方が上ですが、
それ以外の面では全てWiMAXが上です。

料金・通信速度・繋がりやすさといったコンセントWiFiの使い勝手に繋がる部分は
全てWiMAXに軍配が上がっています。

実際にTwitterでもSoftbankAirについては
 

 

 


など否定的な意見が目立ちます。

もちろんWiMAXにも否定的な意見はありますが、
 

 

 


などといった肯定的な意見も少なくないんですね。

こうした口コミを見ても、コンセントWiFiを利用するならSoftbankAirより
WiMAXの方が良いという感じがしますよね。

WiMAXやSoftbankAirのデメリット

WiMAXやSoftbankAirのデメリットとして考えられるのは、
「持ち運びができない」ということです。

WiMAXのホームルーターやSoftbankAirはコンセントに挿すだけで使えるWiFiでは
ありますが、逆に言うと「コンセントが無いと使えないWiFi」でもあります。

WiMAXのホームルーターやSoftbankAirの端末には、
ポケットWiFiのようなバッテリーが搭載されていません。

そのため、常にコンセントからの給電が必要で、
端末を充電して外出先に持って行って使うということができないんですね。

SoftbankAirは持ち運んで使うと強制解約も

WiMAXのホームルーターやSoftbankAirは持ち運びできないと書きましたが、
コンセントのある場所に持って行って使うことはできなくはありません。

例えば車で家庭用の100Vコンセントが使えるようになっていれば、
車にWiMAXのホームルーターやSoftbankAirを積み込んで使うことも可能です。

他にも友人の家や会社に持って行って、そこで電源を借りてWiMAXの
ホームルーターやSoftbankAirを使うといったこともやろうと思えばできます。

ただ、コンセントWiFiとして自宅で使うことを前提としているWiMAXの
ホームルーターやSoftbankAirを持ち運んで使うと利用規約違反になる恐れがあります。

WiMAXには特にそういった取り決めは無いものの、SoftbankAirには
「申込時に登録した住所以外で使用した場合は契約を解除することがある」
というルールがあります。

SoftbankAirを持ち運んで使うと強制的に解約されてしまうので、SoftbankAirは
持ち運んで使うことは可能だけど持ち運んで使っちゃダメってことなんですね。

WiMAXやSoftbankAirでオンラインゲームはプレイできる?

PS4やNintendoSwitchといった家庭用ゲーム機はWiFiに対応していますから、
WiMAXのホームルーターやSoftbankAirと接続することは可能です。

ただWiMAXやSoftbankAirを使ってPS4やNintendoSwitchでオンラインゲームを
プレイするのは、あまりオススメできません。

オンラインゲームをプレイする上でインターネット回線に求められるのは、
通信速度よりも「Ping値」なんです。

Ping値は回線の応答速度を表す数値で、この数値が小さいほどキー操作の内容が
ゲーム内に反映されるまでのタイムラグが少なくなります。

オンラインゲームがプレイできるPing値の基準は100msで、
Ping値が100msを越えるとオンラインゲームをプレイすること自体が難しいです。

タイムラグが少なく快適にプレイしようと思ったらPing値60ms以下が望ましく、
ランキング上位を目指してガチでプレイするならPing値は30ms以下が必要なんですね。

WiMAXのホームルーターのPing値は約70ms、SoftbankAirのPing値が
約64msなので、オンラインゲームのプレイは可能ですが、
快適にプレイするのはちょっと難しいということになりますね。

WiMAXのホームルーターやSoftbankAirよりポケットWiFiを使うべき

WiMAXのホームルーターやSoftbankAirは、
コンセントに挿すだけで使えるWiFiとしては便利です。

ただWiMAXのホームルーターやSoftbankAirを使うのであれば、
WiMAXやワイモバイルのポケットWiFiを使う方が良いですよ。

ポケットWiFiなら持ち運び可能で自宅でも外出先でも使えるので、
スマホのギガ節約ひいてはスマホ代の節約に繋がります。

WiMAXならホームルーターでもポケットWiFiでも同じ料金で同じ回線が使えますし、
SoftbankAirとワイモバイルのポケットWiFiも同じ回線が同じぐらいの料金と
なっています。

なのでWiMAXのホームルーターやSoftbankAirを使うのであれば、
WiMAXやワイモバイルのポケットWiFiを使う方がお得というわけです。

もっと言うと、最近は大手携帯キャリアのLTE回線が通信量無制限で使える
ポケットWiFiサービスも増えています。

繋がりやすさを考えると、WiMAXやワイモバイルのポケットWiFiよりもLTE回線が
使えるポケットWiFiの方が良いかもしれませんよ。

コンセント直挿し型のWiFiルーター

コンセントに挿すだけで使えるWiFiの2つ目は、
「コンセント直挿し型のWiFiルーター」です。

このコンセント直挿し型のWiFiルーターは、先のWiMAXのホームルーターや
SoftbankAirと違って、回線契約がセットになっていません。

大元のインターネット回線となる光回線などに繋がないと、
直挿し型のWiFiルーターはWiFiとしての機能が果たせないわけです。

ですから直挿し型のWiFiルーターは、光回線などのインターネット回線があって初めて、
コンセントに挿すだけで使えるWiFiとなるんですね。

直挿し型でも据え置き型でもWiFiルーターは、スマホやパソコンなど複数の機器を
WiFiの電波を使って光回線などに接続するので「アクセスポイント」なんて言われ方を
することもあります。

直挿し型のWiFiルーターには中継器としての機能も

直挿し型のWiFiルーターは、通常のWiFiルーターとしての役割の他に
「WiFi中継器」としての役割も持っています。

光回線などのインターネット回線に繋いでいるWiFiルーターのWiFi電波を
より遠くへ飛ばすために使われるのが、WiFi中継器です。

自宅の1階にWiFiルーターを置いていると、2階のWiFi電波が弱くなることもあります。

またWiFiルーターが置いてある部屋から離れた部屋では、
弱いどころかWiFi電波が届いていないなんてこともあったりします。

そんな時に階段や廊下のコンセントにWiFi中継器として直挿し型のWiFiルーターを
挿しておくことで、WiFi電波を家中に行き渡らせることができるようになるわけです。

直挿し型のWiFiルーターは通常のWiFiルーターとしてよりも、
こうしたWiFi中継器として使われることの方が多いですね。

ホテルのインターネット回線を直挿し型のWiFiルーターでWiFi化

最近はホテルでもWiFiが使えることが増えていますが、
宿泊する部屋には有線LANしか用意されていないケースも少なからずあります。

スマホやタブレットはもちろんこのところはノートパソコンにもLANポートが
付いていませんから、有線LANだとインターネットに接続できないんですよね。

そんな時に直挿し型のWiFiルーターがあると、
ホテルの部屋の有線LANをWiFi化することができます。

手の平に収まるサイズの直挿し型のWiFiルーターもありますから、
出張などでホテルをよく利用するなら1つぐらいは持っておくと便利ですね。

直挿し型のWiFiルーターにはどんなものがある?

通常のWiFiルーターとしても使え、WiFi中継器にもなる直挿し型の
WiFiルーターにはどんなものがあるのか、実際の商品をいくつか紹介します。

まず1つ目はプラネックスという会社が販売している「ちびファイ」です。

商品名にちびと付いていることからも分かるように、約30(W)×45(H)×55(D)mm
という手の平に乗せても余るぐらいの大きさでポケットに余裕で入ります。

スマホの充電器のACアダプタよりちょっと大きいと言えば、
ちびファイの大きさが想像しやすいかもしれませんね。

LANケーブルを繋げば通常のWiFiルーターとしても使えますし、
Wi-FiモードにすればWiFi中継器として使うこともできます。

ただ対応しているWiFiの規格が「11b/g/n」で、
使えるWiFi電波も2.4GHzの1種類のみと機能面はあまり高いとは言えません。

価格は本体の大きさと機能に比例してリーズナブルで、
通販サイトのアマゾンであれば3,000円前後で買えますよ。

バッファローのWEX-1166DHPS

WiFiルーターのメーカーと言えば「バッファロー」を思い浮かべる人も多いですが、
バッファローも「WEX-1166DHPS」という直挿し型のWiFiルーターを販売しています。

幅6.5cm、高さ9.5cmで先のちびファイに比べると大きいですが、
カバンに入れて持ち運ぶことのできる大きさです。

さすがバッファローの商品だけに直挿し型のWiFiルーターでも高機能で、
コンパクトなのに2×2アンテナを内蔵しています。

WiFi規格も「11ac/a/g/n」に対応しており、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドでWiFiが
繋がりにくくなることがなく、WiFiに繋がっているのに通信速度が遅いなんてことも
ありません。

またiPhoneXのように「ビームフォーミング」に対応したスマホなどを使っていると、
狙い撃ちでWiFi電波を送ってくれる機能も備わっているんですね。

これだけ高性能だと価格も少し高めで、
通販サイトのアマゾンでも5,000円前後となっています。

TP-LinkのTL-WR902AC

3つ目はTP-Linkという会社が販売している「TL-WR902AC」です。

1辺が約7cmの正方形で厚さ2cmと、
ズボンのポケットに入ってしまうぐらいの大きさしかありません。

それでいて先のバッファローのルーターに劣らない高性能で、「11ac/a/n/b/g」の
WiFi規格に対応し、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドとなっています。

USB2.0共有ポートを備えており、スマホを充電用のUSBケーブルで接続できるので、
WiFiルーターとして使いながらスマホの充電もできます。

さらに通信用のUSBケーブルを使って外付けハードディスクなどを接続すれば、
 ・ファイルのシェア
 ・動画のダウンロード
 ・写真のバックアップ
なんかもできちゃいます。

これだけの高機能にも関わらず価格はリーズナブルで、
通販サイトのアマゾンであれば3,000円前後で購入できます。

多摩電子工業のTSK15

最後は多摩電子工業の「TSK15」です。

6cm×7.7cmとコンパクトで、
最初に紹介したちびファイと同じでシンプルなWiFiルーターとなっています。

特筆すべき機能としては、
USBポートが備わっているのでスマホやタブレットなどの充電器としても使えることです。

実際にTSK15は「AC充電器+Wi-Fiルーター」として販売されており、
充電器としての機能を前面に押し出しています。

対応しているWiFi規格は「11n/b/g」で、2.4GHzのみですからWiFiルーターとしてはそれほど高機能ではありません。

その分価格もコンパクトで、通販サイトのアマゾンだと2,500円前後で購入できます。

ただし多摩電子工業の公式サイトを見るとTSK15は生産終了品となっているので、
アマゾンでも在庫が無くなると新品を購入するのは難しくなるかもしれませんよ。

WiFi規格とか2.4GHz・5GHzとかって何?

最後の「PLC」を紹介する前に、先の直挿し型のWiFiルーターのところで出てきた
WiFiの規格や電波について簡単に説明しておきます。

WiFiには
 ・11b
 ・11g
 ・11a
 ・11n
 ・11ac
 ・11ad
 ・11ax
という規格があり、それぞれに使える電波の周波数が違い、
最大通信速度も違っています。

11b/gは2.4GHzの電波のみ、11a/11acは5GHzの電波のみ、11n/axは2.4GHzと
5GHzの両方が使え、11adは少し特殊で60GHzの電波を使います。

最大通信速度は
 ・11b・・・11Mbps
 ・11g/a・・・54Mbps
 ・11n・・・600Mbps
 ・11ac・・・6.9Gbps
 ・11ad・・・6.8Gbps
 ・11ax・・・9.6Gbps
となっています。

現在光回線の最大通信速度は1~2Gbpsで、先に紹介したコンセントに挿すだけで
使えるWiFiでも最大通信速度が1Gbpsとなっているものがあります。

WiFiルーターを利用する場合、11n以下にしか対応していないものだと
WiFiルーターのせいで通信速度が落ちてしまうことが考えられます。

なので光回線のWiFiルーターやコンセントに挿すだけで使えるWiFiの直挿し型の
WiFiルーターを利用する場合は、11ac以上に対応したものを使った方が良いんですね。

ただし現状では、特殊な60GHzの電波を使う11adや11axに対応したスマホや
ノートパソコンなどがほとんどありません。

ですから11ac以上と言っても、
11adや11axにまで対応しているWiFiルーターを使う必要はありませんよ。

2.4GHzと5GHzではWiFi電波の届く範囲や繋がりやすさが違う

WiFi電波の周波数は2.4GHzと5GHzの種類となっています。

どちらの周波数を使っても構わないんですが、電波の特性を知っておくと
「WiFiが繋がりにくい」とか「WiFiの電波が弱い」といったことになる原因が分かります。

電波は、周波数が高くなるほど通信速度が速くなる反面、
障害物の影響で減衰しやすくなるという特性を持っています。

なので2.4GHzと5GHzでは、周波数の高い5GHzの方が
壁や家具といった障害物の影響で減衰しやすいんですね。

家の中でWiFiを使う場合、WiFi電波が5GHzだと、
WiFiルーターを置いている部屋以外ではWiFiが繋がりにくくなってしまうわけです。

じゃあ家の中でWiFiを使うなら2.4GHzが良いかと言うと、
2.4GHzには電波干渉を受けやすいというデメリットがあります。

2.4GHzの電波は電子レンジやコードレス電話機にも使われており、
こうした電化製品の近くでは干渉を受けて2.4GHzのWiFi電波は減衰してしまいます。
(5GHzの電波を使う電化製品は現状では無い)

2.4GHzも5GHzも一長一短ですから、
利用状況に応じて使い分けるのが賢いWiFiの使い方ですね。

電力線を通信に使う「PLC」

コンセントに挿すだけで使えるWiFiとして最後に紹介するのは「PLC」です。

「Power Line Communications」の略で、
どこの家にもある電力線を通信回線として使うための技術や機器のことを指します。

PLCは親機と子機がセットになっており、親機を光回線の終端装置である
ONUがある部屋のコンセントに挿し、LANケーブルでONUと接続します。

次に子機をパソコンを使いたい部屋のコンセントに挿し、パソコンとPLCの子機を
LANケーブルで繋げば、電力線を通してパソコンを光回線に接続することができます。

電力線はどの家にもありますから、PLCを使うのに特に工事などは必要ありません。

ただWiFiではなくLANケーブルを使って接続するので、
厳密に言うとPLCはコンセントに挿すだけで使えるWiFiではないですね。

新築物件なら電気のコンセントと一緒にPLCを埋め込むこともできる

元々PLCはコンセントに外付けする機器ですが、
新築物件であれば施工業者にお願いして電気のコンセントにユニットして
PLCを付けて一緒に埋め込んでもらうことも可能です。

外付けだとコンセントの差込口がPLCで1つ埋まってしまいますが、
コンセントと一緒にPLCを埋め込んでもらえば、電力線から直接電気を引き込めるので
コンセントの差込口をPLC専用にしなくて済みます。

さすがに後からPLCを埋め込むのは手間ですが、家を建てたりリフォームする際には
PLCの埋め込みを検討しても良いかもしれませんよ。

PLCにはデメリットも

PLCは電力線を通信回線として使うので、
他の電化製品の影響で通信速度が落ちてしまうというデメリットがあります。

電化製品を使うと「電気ノイズ」というものが発生することがあり、
この電気ノイズによってPLCの通信速度が落ちてしまいます。

調光機能が付いた蛍光灯や充電器、ドライヤー、掃除機などが電気ノイズを
発生させやすい電化製品です。

一般的によく使うものばかりですし、蛍光灯や充電器となると長時間使用しますから
PLCへの影響はかなり大きくなってしまいます。

他の電化製品の影響で通信速度が落ちやすいとなると、WiFiルーターや
WiFi中継器を差し置いて使うほどのものでもないような気がしますね。

PLCは通販サイトでも買える

家の電力線を通信回線として使うと言うと何か特別な機器のように思えますが、
実はPLCはアマゾンなどの通販サイトでも買うことができます。

通販サイトで買えるPLCをいくつか簡単に紹介しておきます。

まずI-Oデータの「PLC-HD240E-S」で、親機と子機をコンセントに挿してケーブルで
接続するだけでネットワークが構築できる優れものです。

インターネットに繋がらない場合には、購入から2週間以内に電話・メール・FAXで
問い合わせることで接続サポートが受けられます。

それでも繋がらない場合は、
PLCの購入代金が全額返金されるシステムになっています。

ただこのPLC-HD240E-Sはかなり高額で、
通販サイトで最安でも13,000円弱、平均的には15,000円前後です。

ネットワーク機器最大手「TP-Link」の2機種

ネットワーク機器最大手のTP-Linkも
 ・TL-WPA4220
 ・TL-PA4010
というPLC2機種を販売しています。

どちらも設定が簡単で、親機と子機をコンセントに挿してLANケーブルを繋ぎ、
後は親機と子機のペアボタンを押すだけで設定完了です。

また「TL-WPA4220」の子機には、
単体でWiFi中継器として使える機能も搭載されています。

先のI-Oデータのものに比べると安価で、TL-WPA4220の方は6,500~7,000円、
TL-PA4010の方は5,000円前後で通販サイトで購入できます。

壁に埋め込める因幡電機産業の「アバニアクト」

因幡電機産業が販売している「アバニアクト」というPLCは、
壁に埋め込むことができるようになっています。

電力線から直接電気が取り込めるので、コンセントに挿す必要がありません。

またアバニアクトにはWiFi機能も搭載されているので、
LANケーブルを使わなくてもインターネット回線に接続することができるんですね。

ただアバニアクトを設置するのは簡単ではなく、
場合によっては設置するのに工事が必要となるのが少しネックです。

また専用のコンセントユニットも必要で、
アバニアクトとユニットのセットで20,000円前後かかってしまいます。

コンセントWiFiだけではインターネットが使えないことも

3種類のコンセントWiFi、コンセントに挿すだけで使えるWiFiを紹介しました。

ただ注意しないといけないのは、3種類の中で単体でインターネットに繋がるのは
最初に紹介したWiMAXのホームルーターやSoftbankAirだけです。

後の2種類は単体ではインターネットに繋がらず、
別途光回線などのインターネット回線の契約・開通が必要となっています。

ですからコンセントWiFi、コンセントに挿すだけで使えるWiFiを利用する場合には、
別途インターネット回線の契約が必要かどうか確認しないといけませんよ。